「積載能力に優れた大きな船を・・・。」1981年、ノルウェーの船主から40,000トン型バルカーの建造要望があったことから、TESSの歴史は始まりました。当時、ハンディバルカーの最大船型は36,000トンでした。船主の意向を受けて建造にかかる際、国内でおこなった需要調査によると、その大半が「大きすぎる」との意見。しかし、常石造船では、船主のニーズを最優先し、着工することに。肥大船型でありながら低コスト・低燃費。さらに、多種の積載貨物に対応するフレキシビリティ性を備えた、世界中の港に入港できる経済性に優れた船は、Tsuneishi Economical Standard Shipの頭文字をとり、常石造船のオリジナルばら積み貨物船「TESS」として国際市場にデビュー。国内外の船主から多くの注目を集め、現在まで約200隻の建造実績を積み重ねてきました。
1984年に竣工された第1号船TESS40(GLENEAGLES)を皮切りに、TESSシリーズはTESS45、TESS52と船型を拡大し、積載能力の拡充、燃費性能、スピード性能に改良と進化のカタチを加えていきました。1990年頃には「TESSシリーズは使い勝手が良い」との評価と評判が高まり、常石造船はハンディ マックスバルカー船ブームの先駆的存在に。その後も、TESS58、海外船主のニーズを見直すことで生まれたEURO VERSIONなど、様々なシリーズが誕生。しかしながら、船主のニーズを最優先し、経済性と実用性を実現するといった開発当初のコンセプトは変わることはありません。
信頼性の高い、安全・快適な航行を実現するために、TESSの開発においては、様々な技術が駆使されています。設計は、3次元CADシステムを導入。また、回流水槽設備で試験をおこない、さらにCFD(数値流体力学)を駆使することで、高性能・低コストで船型開発をおこなうことができます。さらに、船型構造の緻密な解析方法として、FEM(有限要素法)を採用。船全体を対象とした大容量の解析をスピーディにおこなうことができ、より信頼性の高い船体強度評価もおこなうことができます。
- ■肥大船型で積載量の増大化を実現。
- 開発当初より、ニーズに合わせて船型の大型化を実現してきたTESSシリーズ。推進性能や操縦性能とのバランスを取りながら、積載量の高効率化を図ることで、経済的な運航を可能としています。
- ■穀類や石炭等、多種類のばら積み貨物に対応。
- 多くの船主の海運ビジネスチャンスを拡げるために、TESSシリーズは多目的船としての実力を発揮。優れたユーザービリティで、使い勝手の良さを実感していただくことができます。
- ■長尺鋼管やホットコイルも積載可能。
- TESSシリーズは、あらゆる貨物に対応できるよう、貨物倉内から上甲板の積載スペース、クロスデッキ、さらには荷役設備に至るまできめ細かな配慮を徹底。鋼管類なども安全に積載できます。
- ■経済的な運航を可能にする低コスト・低燃費性能。
- コストや燃費を抑えた、経済的な多目的船であることが当初からの開発コンセプト。TESS58においては、さらに電動甲板機械を標準搭載。油圧式に比べ、ランニングコストが軽減され、海洋汚染も抑えられます。
信頼性、安全性、高品質性を実現するために、国際規格に従った品質保証活動を展開。厳しい審査基準をクリアし、常石工場・多度津工場(日本)、ツネイシヘビーインダストリーズ(セブ)並びに常石集団(舟山)造船有限公司(中国)の4工場において、認証機関によるISO9001品質システム及びISO14001環境システムの認証を受けました。国際的な基準を達成することは当然のことながら、常石グループではお客様の期待に応える「満足度の高い製品づくり」を徹底しています。

























